会長挨拶
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    全日本中国人博士協会(以下、博士協会と略記)は、 1996 年 7 月に発足し、日本の教育機関・研究機関・民間企業などにおいて、学術研究・技術開発・企業経営などに従事している中国人博士ならびに日本から帰国された博士により構成されている団体です。

    博士協会の主要な目的は、研究協力と学術交流を促進すること、情報共有と会員親睦を強化すること、中日両国における諸分野での架け橋の役割を果たすこと、会員の潜在的なパワーを最大限に発揮して会員の学術水準、学術地位および社会地位を向上させることにより、広く社会に我々の知恵と才能を貢献することにあります。

    博士協会は学問の切磋琢磨と人間交流の場であります。学問とは何でしょうか?学問は人類の長い歴史の中で築かれてきた知識と技術が体系化されたものであります。交流とは何でしょうか?交流は発想の違い、経歴の異なる人間同士の間で、理性的に相手の意見や学識を聴いたり、情熱をもって自分の見方や意見を交換することによって、互いに真理へ近づくことであります。

    博士協会は発足以来、電子ネットワーク、年会、国際シンポジウム、セミナー等を通じて、会員間、会員と国内外の学者間の学術交流・研究協力、日中科学技術振興への協力などに関する活動を行ってきました。

    現在、 IT 技術とインターネットによって世の中は大きく変革しようとしています。博士協会はこれに対応してダイナミックに変革していく必要があります。博士協会は(1)数学と自然科学、(2)人文と社会科学、(3)農学と工学、(4)医学と生命科学という幅広い領域で活躍されている人材で構成されておりますので、このような大変革時代に大きな貢献をすることができると考えます。このような大変革時代においては、従来の研究スタイルから脱却し,異文化・異分野を超えた研究スタイルがますます必要となります。さらに、日中両国内にとどまることなく、自分自身の従来のパラダイムを超え、地球規模にわたって国際的に活躍できる技術者を生み出したいというのが、博士協会の願いとするところであります。

    博士協会は今後、「務実、創造、掛橋、貢献」という宗旨で、多姿多彩な交流活動や共同研究開発計画を推進していくつもりであります。会員の皆様の絶大なるご参与・ご協力をお願い致します。さらに、我が協会は多くの方々のご入会を期待しております。

 



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